七星先生の日記

国内鉄道旅行を主なテーマにしていろいろと書いていきます。

東京仙台の鈍行移動で感じたこと

東京仙台間といえば、新幹線、高速バス、鈍行列車といった移動手段がありますが、鉄道での旅行が好きな方、あるいは単純に旅費を節約したいという方にとって鈍行列車は一つの有力な選択肢かと思います。

 

青春18きっぷなどお得なきっぷを駆使すれば新幹線や高速バスよりも安価に移動できるものの、時間がどのくらいかかるか?乗り換えはどのくらいあるか?座れるか?結構な苦行にならないか?といった不安もあろうかと思います。

 

今回は、東京仙台間で筆者の実体験に基づいてありかなしか?人に薦められるか?といった点を検証していきたいと思います。f:id:nanahoshi-sensei:20190104234615j:plain

 

所要時間や料金は? 

まず、移動手段を考えるにあたって必ず考えることになるであろう所要時間と料金。こちらはほかの交通手段と比較しながら見ていきましょう。

交通手段 所要時間 料金
通常料金 学割 最安値
新幹線(はやぶさ 約1時間30分 11,200円*1 10,010円 9,970円*3
新幹線(やまびこ) 約2時間 10,890円*1*2 9,700円 7,070円*4
在来線 約7時間 5,940円 4,750円 1,550円*5
高速バス 約6時間 約2,000円~約8,000円*6

*1 普通車指定席を利用した場合。繁忙期は+200円、閑散期は-200円される。

*2 自由席の場合は10,370円

*3 モバイルsuicaでモバトクを適用した場合

*4 えきねっとトクだ値のうち最も割引率の高いものを利用した場合

*5 北海道&東日本パスを利用した場合。よりポピュラーな青春18きっぷは2,370円

*6 三列シートの場合は3,500円~。夜行便では四列で4,000円~、三列で5,000円~。

 

料金のパターンは思いのほか複雑でここには書ききれないですが、そこはその分野を専門的に説明するサイトに譲ることとします。

やはり、イメージ通り早くて高い新幹線と遅くて安い高速バスや鈍行(=在来線)といった具合ですね。

 

乗り換えは? 

さて、昔と違い長距離の普通列車が運転されなくなってしまったため、鈍行列車で異なる地方間を移動するとなると必ずと言っていいほど付きまとう乗り換え。2018年時点のダイヤでは少なくとも以下の5駅で乗り換えをしなければなりません。

  • 宇都宮 
  • 黒磯
  • 新白河
  • 郡山
  • 福島

このうち駅構内や駅周辺の飲食店などの商業施設が充実していて、食事や所用を済ませるのに適しているのは宇都宮、郡山、福島(いずれも各駅タイプ以外のやまびこ停車駅ですね。)です。ただし特に黒磯新白河間は列車の本数が限られるので接続列車を調べて次の列車まで余裕があるか、あるいは一本遅らせても問題ないかを事前に確認しておきたいところです。

ちなみに、新白河以外は階段を使った乗り換えとなる可能性が高いです。(あまり規則性が無いようで、ダイヤによってまちまちのようです。。)

なお、各乗換駅間の所要時間はいずれもだいたい1時間~2時間程度で、同じ姿勢でいることを強いられる鈍行列車では、乗換駅というのもある意味いい気分転換にはなります。 

 

快適性は?

 

鈍行で移動するとなると一日の大部分を過ごすことになる列車内の快適さも気になるところです。

宇都宮線東北本線での移動の場合、ほぼ日常の通勤電車の延長のような車両です。全体を通してロングシートボックスシートということで新幹線や高速バスのリクライニングシートといった設備に比べると見劣りしてしまいますが、区間ごとに細かく見ていきましょう。

なお、いずれの区間の列車ともお手洗いの設備はついています。

 

東京~宇都宮

 

E231系E235系の10両または15両編成で2階建グリーン車ありです。

設備は、高崎線常磐線東海道線総武快速線横須賀線の車両とほぼ同じで普通車は窓に背を向けるロングシートが主体で一部車両はボックスシートです。ボックスシートのほうが鈍行の旅っぽい雰囲気ですが実際は、背もたれの角度、足元の広さやボックスシートは大きな荷物を置くスペースがかなり限られてしまうことを考えればロングシートのほうが優れている点も結構あります。

座り心地はいずれも固めで好みの問題もありますが、まあ2時間弱の乗車なら耐えられるレベルだと思います。

グリーン車は特急の普通列車とほぼ同等で背面テーブル付きのリクライニングシートですが、コンセントはついていません。また、グリーン車といっても自由席なので通勤ラッシュと重なると座れないこともあります。料金は平日は980円、休日は780円で、小田急ロマンスカーや西武レッドアロー、東武スペーシアなどといった私鉄の特急列車よりも少々高め。とはいえ、安さを追求する旅でなければ、長旅を少しでも快適にしたかったり、食事やパソコンを使った作業をしたいようなときには有力な選択肢となります。

なお、混み具合は、東京から仙台方面に向かう場合、大宮あたりまでは混雑していることも多く、上野始発(日中は1時間に1本)以外は東海道線からの直通のため必ずしも座れるとは限りません。ただ、終点までの間に着席することは可能だと思います。一方で、仙台から東京方面に向かう場合は基本的に宇都宮始発の列車に乗ることになり、ラッシュの時間帯を除けばそこまで混雑の激しい区間でもないため、並べば確実に着席は可能です。

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E233系

 

 

宇都宮~黒磯

 

205系の4両編成がメインです。

首都圏では横浜線埼京線南武線京葉線で少し前まで走っていた車両、仙台では仙石線で今も現役で走っている車両と同じタイプです。個人的には東京仙台間の中でももっとも旅情に乏しい車両だと思います。笑

ただし、ドアは乗り降りをするときだけ乗客がボタンを押して開閉するタイプなので寒い季節などはありがたいです。

椅子は新しい車両と打って変わってフカフカでこの乗車時間にはちょうどいいかもしれませんが、一人ひとりの区切りがないこともあって7人掛けを4~5人でゆったり座ったり、荷物を置いたりとマナーがあまりよろしくないケースも見受けられます。

激しく混雑する区間ではないものの上記のこともあり前もって並んでおくか、乗り換えの時にいい位置につけておくかしていないと着席できないこともあります。また、筆者は遭遇しなかったものの通学時間帯とバッティングしてしまう局所的に激しく混雑する場合があります。

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205系

 

 

黒磯~新白河

 

キハ110系2両編成またはE531系5両編成のいずれかです。

電化区間にもかかわらずディーゼルカーが走っています。キハ110系は『行くぜ東北!』のポスターに出てくるようなあれです。風情は最高でボックスシートも他と比べてスペースに余裕がありいいのですが、いかんせんキャパシティが小さく立ちっぱなしになるリスクも高く、イベントが重なったりすると積み残しが発生し最悪次を待つということもあるようです。それに対してE531系は東京宇都宮間の車両の色違いのようなものでこちらは比較的キャパシティに余裕があります。(車両としてのスペックは全然違いますが今回のテーマからは逸れるので同じようなものとして扱います。。)

なお、列車の本数が最も限られるのはこの区間です。

ちなみに、新白河で乗り換えをする場合、基本的に仙台方面からの列車と東京方面からの列車が縦列停車するためどちらからくる場合も前よりの車両に乗っておくと着席の確率が高まります。

f:id:nanahoshi-sensei:20190104233109j:plainE531系(筆者が乗ったときはキハ110系に遭遇できず。。) 

 

 

新白河~仙台

 

E721系または701系の2両~6両編成です。

E721系ボックスシート付でボックスシートは首都圏よりも心なしか広くドアの数や開閉の頻度も少ないため少し落ち着いているものの座り心地は首都圏のものと大差ないです。701系はすべてロングシートで雰囲気もあまり出ないということもあったりそれまで走っていた車両から着席定員を減らされたという背景もあって、鉄道旅行好きの中では悪名高い存在のようですが、足元や背もたれはロングシートのほうが快適だと思う筆者は嫌いではないです。また、701系の場合座れなかったとき、先頭車両か最後尾、または車両連結部分の運転席直後のスペースを陣取れば、寄りかかることができちょっとした荷物を置くスペースも確保できます。

全体的に座席がすべて埋まり立ち客が出ることもあるため、始発駅で10分前くらいから並んでおくほうがいいです。

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701系(乗った列車がことごとく701系でした。。。)

 

全体を通して新幹線や高速バスの設備には見劣りし、比較的景色も単調な区間なので退屈してしまいそうな道中ではありますが、それぞれの乗車時間は長くて2時間程度ということで苦行というほどではないかと思います。実際読書をしながら移動していればあっという間でしたし、今の時代スマートフォンのゲームや動画、音楽などいくらでも暇をつぶすツールはそろっているのでそういったものを用意していけば全く問題ないと思います。そうはいっても筆者自身も終点にたどり着いたときは『やっとついた~』という気持ちになりましたし、その夜入ったお風呂がいつも以上に気持ちよく感じるぐらいには疲れましたが。笑

 

まとめ

以上、いろいろと書いてきましたがまとめるとこんなところではないかと思います。

  • 新幹線と比べると時間がかかるがその分安い
  • 高速バスよりも安く行けることもあるが所要時間が少しかかり乗り換えも必要
  • 座れない区間もあるという覚悟は必要
  • 車両はほぼ通勤電車だがトイレは付いている
  • ほぼ通勤電車なので却って 乗り換えはいい気分転換
  • 用意しておけば退屈することはない
  • ただし、コンセントやWi-Fiの設備はないので要注意
  • 遅延や運休に備えて非常食はあったほうがいいかも

ということで、筆者としては鉄道好きはもちろん、そうでなくとも時間に余裕があって節約したく、読書やゲームなどが好きな人にとっては十分ありだと思います。

筆者のはじめての記事となりましたが、鈍行移動を考えている人にとって少しでもお役に立てれば幸いです。