七星先生の日記

国内鉄道旅行を主なテーマにしていろいろと書いていきます。

東京大阪の鈍行移動で感じたこと

東京から大阪までの移動で真っ先に思い浮かぶのは新幹線、そして飛行機ですが安く移動するとなれば高速バスか鈍行列車ということになるかと思います。

 

実際、やったことのある方や画策している方も多いと思いますが、今回は筆者の実体験に基づいて昼の鈍行列車(ムーンライトながらを活用した移動ではありません。)での移動について感じたことを書いていきます。

 

ちなみに、前の記事で東京仙台間の移動について多少データも交えて書きましたが東京大阪間はより多くの情報があると思うので、なるべく一乗客として感じたことをベースに書いていきたいと思います。なお、東京大阪間の移動は青春18きっぷの利用が一般的だと思うのでそれを前提とします。

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 基本情報

 

冒頭で言っておきながらさっそくデータの話ですが、一応ざっくり実感を持っていただくために簡単な情報を記載しておきます。細かい時刻や乗り継ぎについては乗換案内にてお調べいただけると幸いです。。。

ざっくり移動のイメージとしては、

・東京~熱海 1時間35分から2時間程度

窓に背を向けたロングシートで一部ボックスシートあり。椅子固め。追加料金で(平日は980円休日は780円)グリーン車に乗ることも可能。

・熱海~静岡 1時間15分程度

窓に背を向けたロングシート。進行方向左側の席からだと富士山を眺める方角を向くことになるが、立客が多いと見えない。。。

・静岡~浜松 1時間15分程度

同上。

・浜松~豊橋 35分

進行方向を向いたクロスシート。よく特急並みの設備といわれるが足元はやや狭くリクライニングやテーブル、コンセントはない。とはいえ上等な設備です。

豊橋~大垣 1時間30分

設備は同じ。乗車時間は長いものの新快速や快速列車のため速く移動していると感じる。

・大垣~米原 35分

設備は上と同じ。最も本数が限られる区間

米原~大阪 1時間25分

設備は上と同じだが会社がJR東海から西日本に代わるため内装の雰囲気が変わる。米原京都間は新快速の中でも比較的停車駅の多い区間だがそれでも比較的快適で体感速度も速く感じる。

 

乗換の時間も合わせると合計で約9時間の移動となります。始発で行けば14時前に着くことができ、終電に乗れば15時ごろまで滞在することができます。ちなみに新幹線だと2時間半、高速バスだと約8時間でいずれも乗り換えなし、ということでいかに道中を楽しむかが肝になると思います。移動手段としての合理性には乏しいですね。。。

なお、熱海浜松間の一部列車にはお手洗いがついていないので注意が必要です。

熱海~浜松の区間をどう過ごすか?

 

これは、みんなが言うことですが、上記の数字で見ると突出して長いわけではないもののひたすらロングシートの車両かつほぼ普通列車(夕方にホームライナーという特急の車両を使った快速列車がありますが、時間帯的に大阪までの移動となると活用は難しい?)ということで体感的に長く感じてしまう区間でもあります。

スマートフォンのアプリが発達して、いくらでも車内で退屈せずに過ごせるような時代になりましたが、お勧めしたいのは何といっても途中下車です。

やはりこれが鈍行列車の旅の醍醐味かと思います。

個人的におすすめなのは清水駅。いわずと知れたちびまる子ちゃんの街ですが、駅から徒歩5分ほどのところに河岸の市という市場があり、1,000円ちょっとでなかなか上等な海鮮丼を食べることができます。

 

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レンタサイクルなどを活用すれば、片道30分弱もあれば三保の松原まで足を延ばすこともできます。よく晴れた日であれば体を動かすこともできていい気分転換になると思います。

そのほかにも歴史や文学が好きな方であれば東海道五十三次にまつわるスポットも沿線に点在していますので散策してみたり場合によっては一部の区間を歩いてみるというのも手かもしれません。

鉄道好きであれば大井川鐡道に乗車するのも楽しいかと思いますが、こちらは列車の本数が限られてくるのでちょっと難易度が上がります。(ちなみに筆者は二日に分けて大井川鐡道に乗る行程をやったことがあります。別の機会に改めて紹介します。)

 

このように、時間に余裕があれば途中下車をするのもいいのですが、ひとつ注意しないといけないのが、途中駅からだと着席できない可能性が高いということです。再乗車したときに長時間立ちっぱなしにならないかどうかは、頭の片隅に置いておきたいところです。

クロスシートの乗り換えは少し難易度が高い?

 

浜松よりも西の区間では進行方向を向いたクロスシートの車両が走っており快適に移動ができます。しかし、使ったことがあって慣れていたり知っていたりすればなんてことはないですが、これまで東京の電車しか乗ったことのないような方などで、慣れていないとちょっと難儀します。

というのも、多くの場合次に乗る列車は反対方向から来た列車の折り返し列車ということになります。(例えば浜松から豊橋まで着いて乗り換える列車は名古屋方面からの折り返し列車ということになります。)

そうすると、折り返し列車の乗客が降り終わり乗り込む段階で、椅子は乗る方向とは逆向きの状態になっています。そのため、背もたれのところから突き出ている取っ手をもって背もたれの向きを反対側に動かす必要があります。

これだけ言えば大したことないようですがそれをほかの地元の乗客や慣れた旅行者との椅子取りゲームの最中にやらなければならないので、少々もたついていると着席できなかったり不覚にも進行方向反対向きかつボックスシートの状態で気まずい感じになってしまうこともあります。

主に、浜松、豊橋米原での乗り換えでは気を付けておきたいところです。

JRの会社ごとの違い

 

この項目は、鉄道好きでない方からすればどうでもいいことだと思いますので、単に安い移動手段の方法を調べるためにご覧になっている方はすっ飛ばしていただいて結構です。。。笑

東海道線は、面白いことに東京~熱海→JR東日本、熱海~米原JR東海米原~大阪→JR西日本(東海道線は本来神戸まで、またJR西日本区間では米原~京都は琵琶湖線、京都~大阪はJR京都線という呼称が用いられています。)と3社にまたがっています。

もとはといえば国鉄でしたが、分割民営化から30年以上経過し細かい違いが随所に見られるのでちょっとだけ紹介します。

・車両の内装

車両のデザインの違いについて語るとキリがないのですが、内装の印象はやっぱり各社異なります。JR東日本は白と青を基調とした比較的無機質な空間、JR東海は同じく白と青基調であるものの少し温かみのある色づかい、JR西日本はベージュや茶色を基調としたシックなイメージとなっています。

・ドアチャイムの音色

音源がないので恐縮ですが、JR東日本はデジタルな感じの3点チャイム、JR東海は少しポップな2点チャイム、JR西日本は前半と後半で音程の異なる2点チャイムで個人的にはその地方に入ったことを実感する情報の一つです。

・看板のデザイン

こちらはそれぞれ文字通り会社ごとのカラーが出ています。JR東日本は緑、JR東海はオレンジ、JR西日本は青が基調、そのほか乗り場案内や電光掲示板のデザインもそれぞれ異なります。肝心なわかりやすさはどこも似たり寄ったりですが、JR西日本の足元の乗車位置が表示されるものは親切な気がします。

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・ポスターや広告

当然、お店や学校、病院といったたぐいのものはその地域の広告が掲示されることになりますが、自社広告は特に違いが表れ、JR東日本は主に東北方面や北海道、JR東海は飛騨地方、JR西日本は北陸や山陰、九州を打ち出した列車やきっぷ、旅行商品の広告が多いです。

このほか、駅のそば・うどん屋のお店、つゆの出汁の違いなんかはJR云々以前に地域を実感するポイントかもしれません。

鉄道好きでなければあまり気にかけないことかもしれませんが、画一化が進み特に地方都市の駅前の風景が似たり寄ったりになってしまったこの時代、地域が変わったことを実感する情報のひとつになるのではないでしょうか。 

やっぱり偉大な新快速

 

東京大阪間の鈍行移動を紹介するサイトでは必ずと言っていいほど紹介されますが、やはり、中京圏、関西圏の新快速は便利で快適です。

まず、そのスピード、中京圏では最高時速120km、関西圏では最高時速130kmと特急列車を含めた在来線の中でもトップクラスです。

東京熱海間の距離は104.6kmで所要時間は快速アクティで1時間34分なのに対して米原大阪間は110.5kmで所要時間は新快速で1時間25分。ちょっとピンとこないですが平均時速で見ると前者は約66kmなのに対して後者は約78kmと10km以上速いのです。

また、設備もクロスシートであるため比較的快適に過ごすことができますし、通過駅も多いので体感的にも速く感じます。

そのスピードや体感速度、快適性で鈍行移動の心理的抵抗を下げることに貢献しているのではないかと思っています。

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中京圏の新快速

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数は減ったものの大阪から西、姫路を通り越して播州赤穂まで足を延ばす列車もある。

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ぶれぶれですみません・・・

 

まとめ

 

以上、見てきましたがざっくりまとめると以下のようになるかと思います。

  • 東京熱海間はグリーン車利用もあり
  • 静岡県内の区間は長い。。が途中下車スポットも豊富
  • だが、途中下車すると座れない可能性が高い。。
  • JRごとの違いを探すという暇つぶしの仕方もあります。
  • 豊橋以西の新快速では体感速度が速く感じる。

東京大阪間を鈍行移動するにあたってお役に立てれば幸いですし、お気に入りの過ごし方を発見して楽しく旅行していただければ何よりだと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。